高齢化や晩婚化が進んでいる現代の裏には、男性不妊が大きく影響していることを知っていますか?
「不妊」という言葉を聞くと、女性の身体に問題があるという風に認識と考えがありました。
しかし、女性一人で子を身ごもるのは不可能です。
医療が発展している・あらゆる研究が行われてきた現代では、男性側にも不妊につながる問題があるといわれています。
日本の不妊に悩むカップルは5組に1組。若いカップルでも、男性の精液や性機能に問題あり夫婦間の妊活に影響をもたらしています。
・俺の精液って透明なんだよな
・そもそも性生活に満足できていない
と自分自身の身体に違和感を覚えている、または性生活に満足できず妊活に影響が出ている人は男性不妊の原因を確認してみましょう。
男性不妊の原因は精液異常と性機能がほとんど
妊娠希望のカップル・夫婦が1~2年以上も妊活をしているにもかかわらず、女性が妊娠しない状態で男性側に原因がある場合を男性不妊といいます。
不妊症の原因についてWHOが調査を行ったところ、不妊の原因は半数が男性側にもああることが判明。
※1996年WHO調査にて
男性不妊の原因の中には
・性機能ー13.5%
・性路関連ー3.9%
・その他ー0.2%
といった原因があります。
精液の問題に関して
妊活をするためには何と言っても男性の精液が必要不可欠です。
パートナーと性行為をした後に、精液量が少ない、血液が混ざっている、透明な精液である場合は精液に問題があるかもしれません。
透明な精液とは、白く濁っていない精液のこと。
また、血が混じっている精液は、精子が通過する部分に結石や腫瘍があることで精液が塞がれてしまっている可能性があります。
精液では判別がつきにくいという人は、自身の陰のう部分を鏡で見てチェックしてみてください。
精巣サイズに左右差がある、常に垂れている、デコボコしている、ミミズが張っているようにも見えるといった状態であれば精子に問題があるかもしれません。
ED・早漏について
男性不妊で精液の次に多い性機能問題。
男性の性機能問題といえば、EDや早漏です。
医療界隈では「子作りED」とも呼ばれているED症状や、女性の膣内に挿入する前に男性だけ果ててしまう早漏も男性不妊の原因になっています。
・早漏で性行為もままならない
といった症状を抱えている人も男性不妊に陥る可能性が大いにあるのです。
「酸化ストレス」は男性不妊にとって大敵!
鉄がさびたり、果物が朽ち果てるように人間の身体もいつかは酸化することを知っていますか?
実はこの酸化現象が、男性不妊にも影響しているのではないかといわれているのです。
身体の酸化は人間の活性酵素と大きく関係しています。
活性酵素は私たちが呼吸をするだけで発生し、毎分毎秒、酵素を身体の中に作り出しています。
活性酵素は主に殺菌作用があり、身体を守る機能が備わっています。
一方で身体を「酸化させる」ため、細胞を損傷させ、あらゆる病気や老化現象を誘発する原因でもあるのです。
そのうえ、過度なストレスを身体が感じ取ると活性酵素も倍増します。
すると身体の酸化がどんどん進行していき、男性機能のコンディションが低下していきます。
酸化ストレスとも呼ばれているこの現象は、もちろん呼吸だけでなくタバコや紫外線、多量の飲酒、食品添加物によってどんどん進行していくことが判明しています。
特に紫外線は太陽だけと思われがちですが、スマホやパソコンが普及している現代ではブルーライトも少なからず身体に影響を与えています。
ブルーライトは太陽光の紫外線に違い波長を発しており、長時間浴びると身体の酸化ストレスをより早く進行させてしまうのです。
男性不妊に陥りやすい生活習慣をチェック
男性不妊に陥りやすい生活習慣例をチェックしていきましょう。
・長風呂
・サウナ
・サイズが小さいパンツや下着
長風呂やサウナは身体を温めるため、「良い習慣」と思われていますが実は精巣にとってはあまり望ましくない習慣なのです。
精子を作っている精巣は、身体の体温よりも2~3度低い状態で機能します。
そのため、精巣を長時間温める長風呂やサウナといった習慣は精巣機能を低下させ、男性不妊の問題である精液問題を引き起こす可能性があるのです。
上記のポイントの他にも、長く続く体調不良、乱れた食生活、肥満も男性不妊の原因となり得ます。
身体の状態がおかしいと思ったら病院へ
男性不妊の原因は精液や性機能、酸化ストレス、生活習慣が起因しています。
心当たりがある人は、一度病院へ行き自分の症状を専門医に相談してみましょう。
また、一人で不妊の原因について悩み続けるのも身体に毒。
パートナーに相談できる人は、勇気を出してパートナーと妊活について相談してみることを推奨します。
今回は男性不妊の原因について紹介しました。
次回は正しい妊活方法について紹介していきます。