妊活をしたいけれど、何から始めていいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
妊活は女性主体になる場合が多く、男性はただ「とにかく夜の方を頑張らなければ」と思いがち。
しかし、そもそも精子に問題があったりED・早漏の症状を発症していると「頑張る」だけでは解決しないケースもあるのです。
本記事ではいくら性行為を増やしても子どもができないという人のために、国内の医療機関で受けられる男性の不妊治療法をお伝えしていきます。
・薬物療法
・体外受精
・顕微授精
ED・早漏に悩める人は薬物療法
ED・早漏が原因で男性不妊になっている人は、病院やクリニックで処方してもらえるED治療薬や早漏治療薬を服用してみましょう。
ED・早漏は、第1回のコラムでも紹介したように夜の営みすらできない状態を招きます。
「早漏は射精するから妊活できるのでは?」と思っている人もいるかと思いますが、中には女性の膣内へと挿入する前に射精をしてしまう人もいらっしゃるのです。
国内の医療機関ではバイアグラ・レビトラ・シアリスが処方されています。
ただ、早漏治療薬に関してはプリリジーが有名ですが処方しているクリニックは限られています。
そのため、ED・早漏の2つの病気に悩まされている人は医師に相談するか、海外製薬であるスーパーカマグラを飲んでみるといいかもしれません。
逆行性射精の場合は?
早漏とは別で、男性不妊の原因となる逆行性射精というものがあります。
原因は半数以上が不明といわれています。判明している原因の中には糖尿病との合併、脊髄の損傷、薬の副作用によるもの。
また、早漏を自分自身で治療をするために、スタート&ストップ法やミルキング法などを行いすぎて逆行性射精を招く危険性もあるといわれています。
逆行性射精の場合は、ED・早漏と同じように薬物治療が用いられます。
糖尿病が源人の場合は血糖値をコントロールする、または糖尿病の治療薬であるユリーフ錠の服薬を中止、または変更するといった手法があります。
また、精液が膀胱へと逆流してしまわないように、プソイドエフェドリン、フェニレフリン、クロルフェニラミといった薬が処方される場合も。
ただ心拍数が上がってしまう薬でもあるので、高血圧や心臓病がある人は使用できません。
精子に悩める人は体外受精
男性不妊の原因を8割以上もしめている精子問題。
無精液症や膿精液症、閉塞性無精子症、先天性精管欠損とさまざまな原因があります。
その問題を抱えている人には体外受精が推奨されています。
・ヒューナーテストが良くない
・精子に不妊の原因があると考えられる
といった項目に当てはまる人に推奨されているのが体外受精です。
体外受精は妊活をしている人なら一度は聞いた経験がある言葉のはず。
文字通り身体の外で精子と卵子を受精させる医療行為で、受精させた後は女性の子宮内に戻します。
体外受精=大がかりな不妊治療というイメージがありましたが、現代では一般的な治療法のひとつとなっています。
人工授精との違いは?
体外受精と人工授精の違いは、人の手を借りるかどうかです。
人工授精は、事前に父親となる男性から精子を採取。
そしてパートナーの排卵日が近づいている日、もしくは排卵日の直前に女性の子宮内に精子を直接注入します。
一方体外受精は卵子と精子、どちらも取り出して培養します。培養後に細胞分裂が始まってれば女性の子宮内に戻すという手法なのです。
医療機関によっては人工授精しか受け付けていないという場所もあります。
薬物療法・体外受精でもうまくいかない人の場合
ED・早漏治療薬をもってしも勃起しないという方や、人工授精・体外受精を行ってもうまくいかない場合は顕微授精が推奨されています。
顕微受精とは、体外受精と少し似ています。
体外で卵子と精子を結びつけて、受精卵を子宮内に戻す方法です。ただ、受精のさせたかたに違いがあります。
体外受精は、精子のパワーを頼って受精をさせるように促します。しかし、顕微授精はガラス管を使用して精子を卵子に注入させるのです。
顕微授精を用いての受精成功率は50~70%で、体外受精や人工受精よりも高い確率が望めるといわれているのです。
病院やクリニックで受けられる男性不妊検査
男性不妊の治療を医療機関で受ける前に、さまざまな検査が受けられます。
ここではとあるクリニックの検査項目を参考に紹介していきます。
精液検査 | 精子の数や運動精子の数を検査 |
染色体検査 | 採血で染色体に異常がないか検査 |
ホルモン検査 | 精巣の機能を検査 |
抗精子抗体 | 精氏に対する抗体が血液中にあるかを検査 |
感染症検査 | B型肝炎、C型肝炎、エイズ、梅毒など |
感染症検査に関しては男性患者のみ適応となっているケースもあるため、カップル・夫婦で検査を受けに行く場合は事前に電話で問い合わせをしてみましょう。