男性不妊には精子の運動率が低下していたり、ED・早漏を抱えていたりとさまざまな原因があります。
過去のコラムでは、それぞれに対しての治療法(薬物療法や体外受精など)を紹介していきました。
では、日常のひとつである食の観点からは改善を試みることはできないのでしょうか?
本記事では、男性不妊の原因であるED・早漏に役立つ食事療法を紹介していきます。
コンビニ弁当だったり、お酒やお菓子を食べてばかりいる人は治療をしつつ、食生活を見直すことも大切ですよ。
EDには血流改善が期待できる食べ物を!
勃起しない・中折れが頻繁に起こる・挿入できる硬さにならないといった症状に悩んでいる人はEDの可能性があります。
EDは男性の体内が血行不良になっているケースが多く、勃起に必要な血液が性器へと流れ込みません。
残念なことにED治療薬を一度飲んだだけではEDは治らないため、根本的な体質改善を試みる必要があります。
そこでオススメしたいのが、血流改善が期待できる食べ物です。
血流改善を促進する食べ物は「お・さ・か・な・す・き・や・ね」で覚えておきましょう。
文字の略をひとつずつ崩していくと以下の通りになります。
・魚
・海藻
・納豆
・酢
・きのこ類
・野菜
・ネギ類
たとえば、「焼肉を食べに行くぞ!」となったらビールを飲みたくなる人もいるのではないでしょうか。
しかし、そこはグッと我慢してお茶にしてみましょう。
理由は、焼肉に含まれる油をお茶のカテキンやカフェインパワーで排泄する効果が期待できるからです。
脂質がたくさんある焼肉のような食事とお酒を食べたり飲んだりしていると、血管中に脂質がたまっていき血液がドロドロ状態に。
血液がドロドロになると、ED症状をさらに悪化させてしまう一因になりかねません。
「おさかなすきね」の食事療法は、EDを発症していない男性も積極的に取り組むべき方法でもあります。
EDにおすすめできない食べ物は?
EDの方にオススメできない食べ物は、炭水化物・コレステロール(脂質)がふんだんに入っているものです。
また、上記でも述べたようにアルコールも推奨できません。
炭水化物やコレステロールが多い食べ物は以下の通りです。
・ハムやソーセージ、豚肉、牛肉、羊肉、馬肉(コレステロール)
炭水化物の中でも白い炭水化物は、過剰摂取すると血糖値が上がります。そのため、EDとは相性が悪い食べ物なのです。
肉類の中でも鶏肉は、ED男性にとって良いとも悪いとも言えないという見解になっていますが過剰に摂取するのはあまりオススメできません。
魚肉を積極的に食べるようにしていきましょう。
早漏にはセロトニンの生成にかかわっている食べ物を!
EDだけでなく、早漏症状にも悩まされている人には早漏の改善が期待できる食べ物や飲み物をチェックしていきましょう。
早漏を改善するには、脳内物質であるセロトニンをいかにサポートするかにかかっています。
特に心因性早漏の人は、性行為になると過剰に緊張したり興奮したりして脳内バランスがいつもより乱れやすくなります。
そのため、セロトニンの働きを促進させるために食べ物がから摂取していくことが大切なのです。
まずセロトニン生成にはトリプトファンという物質が必要です。
そのトリプトファンをたくさん含んでいる食べ物は以下の通り。
・カキ
・バナナ
・大豆製品
・ピーナッツ
・卵
肉や魚にもトリプトファンがあるといわれていますが、動物性たんぱく質に含まれるBCAAというアミノ酸がトリプトファンの取り込みを阻害する作用があります。
そのため、動物性の食べ物からではなく植物性の食べ物から積極的にトリプトファンを摂取していきましょう。
セロトニン性性に関わっているトリプトファンは、食べ物やサプリメントからしか摂取できない物質なので毎日の食事に気を配ることが大切です。
早漏に推奨できない食べ物は?
早漏にオススメできない食べ物は、ずばりお菓子やファストフード、コーヒーです。
それぞれの理由をチェックしていきましょう。
・お菓子
甘いお菓子を食べ続けていると、血糖値が上がったり下がったりして自律神経に負担をかけすぎてしまいます。
自律神経が乱れると余計に自分自身で射精をコントロールできなくなる場合もあります。
・ファストフード
手軽に食べられて良いのですが、添加物・防腐剤・着色料・化学物質と身体に悪いものが多く入っているので推奨できません。
栄養バランス・ホルモンバランスが崩れやすくなり、早漏症状を悪化させます。
・コーヒー
ただでさえ性行為時には過度な緊張や不安、焦燥感を感じる人がカフェインを含むコーヒーを飲んでしまうと、さらに気持ちが高ぶって射精をコントロールできなくなる可能性があります。
また睡眠の質も低下させるため、あまり推奨できません。
特にコーヒーを毎朝のように飲んでいる人もいるはず。
上記でも述べているように、コーヒーはカフェインの塊といっても過言ではないほどの飲み物なので過剰摂取は控えましょう。